習い事をしたり、何かを新たに学ぼうとしたりする時には、少なからずお金がかかるものです。
特にワインは、スクールに通う、ワインを買う、お店でワインを飲む……と、他の習い事よりお金がかかるイメージがあります。
確かに、ワインを知るには実際に香りと味を体験することが必要です。
香りを取って味を試さなければわからないものではあるので、そのためのコストはかかります。
だからといって高額なお金をかけないとワインを学べないというのは悲しすぎますよね。
ワインを学ぶにはそれなりにお金はかかりますが、それでも上手にやりくりしながら知識をつけていくことは可能です。
使うべき時に惜しむのではなく、コスパ良くワインを学ぶためのコツなど、薄給の会社員だった筆者の経験談を含めて紹介します。
ワインを学ぶのにお金がかかる理由
ワインを飲むにはお金がかかる
レストランやワインバーで出されているグラスワインは、最低でも1杯600円以上、高価なものになると1,000~1,500円程にもなります。
ボトルだとどんなに安いものでも1本3,000円程度にはなり、ワインのランクが上がるのに比例して高価になります。
外でワインを飲むことを考えると、ワインを買って家で飲むほうがはるかに安上がりではありますが、積み重ねればそれなりにお金はかかります。
スクールに通ったらこれだけかかる
それでは、ワインスクールに通ったらどのくらいお金がかかるのでしょうか。
スクールに通うことで、適切で確実なテイスティングの経験を積むことができるのは確かです。
講座には、初級向けから受験対策レベルのもの、或いはボルドーやブルゴーニュなど産地に特化した5回程度の集中講座など多種多様なものがあります。
これから学ぶ、という人には初級向けのコースがおすすめですが、単発または短期講座、或いは半年近くにわたって続く長期講座など様々です。
各スクールによっても異なりますが、単発なら1回あたり1万円弱、短期(5~6回)なら30,000~60,000円程度、長期講座になると150,000~180,000円程度はかかります。
※スクールに通うことを検討されている方は各スクールのWEBサイト等でお確かめください※
単発じゃ足りなくて講座を増やした、長期講座を申し込んだけれど仕事が忙しくて通いきれない、といったことになると余計にお金がかかったということになりかねないので、ライフスタイルと予算を擦り合わせて慎重に検討することが必要です。
予算最小限でワインを学ぶには?
独学でお金をかけずにワインを学ぶには、市販のテキストを活用しながら(他にもネットで情報はたくさん出ています)自分でワインを飲んで、香りや味わいを知識と繋げていく作業が必要です。
テキスト代以上にお金のかかるのが「ワインを飲む費用」なので、上手にやりくりすることが大切です。
ワイン友達は大切
身近にワイン好きの友達がいれば、一緒にワインを楽しむのがおすすめです。
ワインは飲めば飲むほど経験値が上がる飲み物なので、とにかく数に触れるのが重要です。
例えば2人なら赤ワイン1本しか開けられなくとも、4人なら白ワインを1本追加することもできそうですよね。
味わいを知る機会は多ければ多いほど良いので、ワイン好きの友達がいると心強いですよ。もちろん頻繁に飲みに行ってしまってはお金もかかりますが……
高いワインを買う必要はない
家飲みで経験を積むのも良いことです。
筆者も覚えたい品種や国のワインを買って、香りや味わいを記憶&記録するようにしていました。
当たり前ですが、同じワインでもお店で飲むより家で飲む方がかなり安くつくので、数をこなすには効率的です。
ところで、家飲みで学ぶ場合はどのくらいの価格帯のワインを買ったら良いのでしょうか。
ボルドーの格付けシャトーや、ブルゴーニュのグラン・クリュといったグレードの高いワインの味を知っておいた方がいいのでは?と思いがちですが、資格取得を目指すタイミングではあまりおすすめできません。
ソムリエ&ワインエキスパート二次試験のテイスティングでは、高級なワインは出題されないからです。
毎年数千人もの受験者がいる中、高価で希少なワインは出るはずがないですよね。
おおよそ1,000円台~高くとも3,000円以内のワインしか出題されないと言っても良いので、安価で手に入りやすいワインで品種の特徴をシンプルに知ることが大切なのです。
試飲イベントを上手に利用しよう!
試飲の経験を積むには、試飲会などのイベントを上手に利用することもおすすめです。
ワインの試飲会は業界向けで商談目的のものや、スクールやワインショップ主催の一般向けイベント等と規模もさまざまです。
コロナの影響で一時期イベント数も減っていましたが、少し前から盛んにイベントも再開されるようになっています。
おおよそ4,000円程度~8,000円程度で参加できるイベントが多く、数十種類のワインが少しずつ試飲できます。
いろいろなワインを試せるので、香りや味わいと品種や生産国を結び付けて覚えるにはとても良い機会ですし、そういったイベントは単純に楽しいです。
但し、テンションが上がり過ぎての飲み過ぎや、即売ブースでの衝動買いにはご注意を。
まとめ
「ワインを学ぶにはお金がかかる」「ワインはお金持ちの趣味」というイメージが先行しがちですが、できるだけお金をかけずにワインを学ぶコツについて、実体験も交えて紹介してきました。
学び始めの頃に高いワインを買う必要は全くなく、むしろ安価なワインで品種の特徴をしっかり押さえることが大切です。
外でワインを飲むなら友人を巻き込むのも良いですし、試飲イベントなども利用しながら経験値をつけていくことで楽しみながら学べるというメリットもあります。
上手にやりくりしながら、コスパ良くワインを学ぶための参考になれば嬉しいです。