料理にワインをどう使いこなす?飲み残しでも大丈夫?

食とワイン

料理のレシピを見ていると、赤ワインや白ワインの分量が明記されていることがあります。

「牛肉の赤ワイン煮」や「あさりの白ワイン蒸し」など、ワインを使った料理はどこかおしゃれですよね。
レシピには赤ワインや白ワインと書いてありますが、普段ワインを飲む習慣がないと家になかったりしませんか?

スーパーに行けば料理用のワインがありますが、ボトルが大きいものも多く、常備しても使い切れるだろうかと思ってしまいます。

料理にワインを使いこなせたら素敵ですが、普段飲まない方にしてみると料理に少しだけ使うためにワインを買うのも勿体無いですよね。

筆者はワイン好きですが、それほど強くないので夫婦で飲んでも飲み残しが出たりします。

それを料理に活用したり、ちょうど良い量がない時にはスーパーやコンビニでミニマムサイズを買ったりしています。

この記事では、料理にワインを活用する方法と、料理用ワインをどう選ぶかについて解説していきます。

料理にワインを使う効果

赤ワインの場合

赤ワインはブドウを皮ごと発酵させて造るため、タンニンという渋みのある成分が豊富に含まれています。タンニンはお肉の生臭さを抑え、お肉表面のタンパク質と反応して、肉汁をぎゅっと閉じ込める(収れん作用)働きがあります。

もちろん赤ワインの豊かな果実味は料理の味わいにコクと深みを与えるので、デミグラスソースを使った煮込み料理やミートソース、ステーキのソースにぴったりです。
具体的な使い方は料理によって様々です。

  • お肉を赤ワインに漬けてやわらかくする
  • 煮込み時に調味料と一緒に赤ワインを加える
  • ステーキを焼いた後のフライパンに調味料(ケチャップ、ウスターソース等)と赤ワインを入れて煮詰める

赤ワインを使うことで味に複雑みとコクが出て、お肉の美味しさが引き立ちますので、是非試してみてくださいね。

白ワインの場合

白ワインは赤ワインと違い、ブドウの皮を取り除いた果実のみ(一部例外あり)から造られ、すっきりとした軽やかな味わいのものが多いです。

白ワインには有機酸といわれる酸が豊富に含まれていて、魚介類の生臭さを消してくれます。
よく生牡蠣にきりっとした味わいの酸の強いタイプの白ワインを合わせますが、理にかなっているといえます。

白ワインにはフルーティーな風味に加え糖が多く含まれているので、料理にまろやかさとコク、華やかさを与えます。
我が家では和風の煮物にほんのり甘さを出すため、みりん代わりに白ワインを使うこともあります。
具体的にはこんな使い方があります。

  • あさりやムール貝の白ワイン蒸しに
  • チーズフォンデュのベースに
  • 魚介類を使った塩味ベースのパスタに、生臭みを消してコクを加える
  • アヒージョに華やかな香りを加える

赤ワインを使った料理は赤ワインに、白ワインを使った料理は白ワインに合うのが面白いですよね。
また、料理に使う時にはしっかりと加熱してアルコール分を飛ばすのが大切です。

料理用ワインは買った方がいいの?

スーパー等で手軽に入手できる

料理用ワインはスーパーやネット通販でも手軽に入手できるので、普段から料理にワインをよく使う方は常備しておくと便利です。

特に白ワインの場合はものによって糖分が多く使いづらい場合がありますが、料理用の白ワインなら成分が一定しているので味が都度変わることもありません。頻繁に使う場合や大量消費にはもってこいですね。

たまにしか使わないしそんなに量は要らない……という方は、コンビニなどで売っている安価なミニボトル(187ml程度)を数回に分けて使っても良いかも知れません。
ミニサイズのボトルはスクリューキャップであることが多いので保存もしやすいです。残ったらしっかりキャップを閉めて、冷蔵庫の野菜室など冷暗所に保管しておきます。

飲み残しでも大丈夫!

飲み残したワインを使ってももちろんOKです。むしろ我が家では料理用ワインではなく飲み残したワインを料理に使っていますが何も問題ありません。
但し注意点が2つほどあります。

  • コルク栓のワインは保管しづらいので注意
  • ワインによって味わいが変わり、料理の味に影響することがある

コルク栓のワインが残った場合、もう翌日以降に飲むことがない場合は思い切って別の容器に移し替えます。

コルクを差したまま立てて保管しようとしたら、倒れて大惨事になる危険があるのでご注意を(経験あり)。
また、長期熟成を経た高価な赤など個性が強く出ているワインは食材を選びますし、料理の味に影響が出る可能性があります。

とっておきの1本は美味しいうちに残さず飲んでしまいたいですね。
基本的には価格帯の安い、カジュアルなワインを料理に使う方が無難です。

まとめ

料理のレシピに赤ワインや白ワインと記載があると、ちょっと上品なメニューを思い浮かべてしまいますが、実は料理にワインを使うのは理にかなっています。

赤ワインはお肉の臭みを消しながら肉汁を閉じ込め、煮込みソースに使うとコクと深みがぐっと増します。
白ワインは酸と甘みがあり、魚介類の生臭さを消して、料理にコクとまろやかさ、華やかな香りを加えます。

料理用のワインも市販されていますが、使い切れないという方はミニサイズボトルを活用しても良いですし、飲み残したワインも料理に十分使えます。

料理にワインを使うというと、ちょっとよそ行きのような雰囲気がありますが、もっとカジュアルに使いたいものです。

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